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青年力士「胸たたき」 諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲 長野県(長野日報) – 長野県地域ニュース

青年力士「胸たたき」 諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲 長野県(長野日報)

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静寂に包まれた諏訪大社上社本宮の斎庭で伝統の「胸たたき」を披露する青年力士(踊り子)たち
 県指定無形民俗文化財の諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲は15日、諏訪市の上社本宮の斎庭で行われた。化粧まわしを身に着けた同市中洲神宮寺の青年力士11人が輪になり、古式ゆかしい相撲甚句を奉納。全国で唯一継承されているといわれる「胸たたき」を披露した。

 「胸たたき」は相撲の基本である守りと攻めを表現している。境内に響き渡る相撲甚句が終盤を迎えたころ、力士たちが輪の内側に大きく踏み出して両手で自らの胸を強くたたいた。十五夜祭奉納相撲神宮寺保存会や諏訪大社大総代、力士の家族や参拝者が息をのんで見入る静寂に包まれた境内に、独特の節回しと胸を打つ音が響き渡り、神聖な雰囲気を漂わせていた。

 1356(延文元年)年に成立した諏訪神社最古の縁起書「諏訪大明神画詞」では、祭事の終わりに神事相撲を奉納していたとする記述がある。十五夜相撲は神宮寺の若者たちが辻で相撲を取っていたのが始まりとされ、確かな記録に限ってもその歴史は江戸時代の1817(文化14)年までさかのぼる。

 今年の大関を務めた笠原大志さん(39)は「8月末からの正式な練習の前から、新たな踊り子と自主練習を続けてきた」と練習の日々を振り返り、「秋晴れの中で、踊り子(青年力士)と心を合わせて一つになって無事奉納することができて安心している。コロナ禍でも皆さんのおかげで上社の境内に立たせていただいた。踊り子を10年続け、大関を務められて集大成として奉納できた」と安どの表情を見せた。

 練習を見守ってきた同保存会の五味寛雄会長(54)は「コロナ禍で十五夜祭は3年ぶり。制約のある中で力士が毎日、練習を重ね、立派な奉納ができた。文化財指定を忘れないように伝統を継承していきたい」と話した。
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[紹介元] 長野日報 – Yahoo!ニュース 青年力士「胸たたき」 諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲 長野県(長野日報)

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