ブルーベリーと搾りかすで生地を染めたスニーカー
環境に優しい一足です。こちらは人気ブランド、コンバースのスニーカー。この鮮やかな紫色の生地、実は長野県軽井沢町の食品メーカーで出た「ブルーベリーの搾りかす」で染められたものなんです。
■爽やかな紫色のスニーカー
「ALL STAR NOKORIZOME」（ブルーベリー）
（記者リポート）
「軽井沢でジャムやジュースを販売する人気のお店。こちらの棚に並んでいるのは、あのスニーカーブランド、コンバースです」
客：
「かわいらしいですね、色も」
「すごいきれいです、紫が入って。すごく爽やかでいいなと思います」
紫色のスニーカー。アメリカ発の人気ブランド「コンバース」が3月からオンラインで販売している「ALL STAR NOKORIZOME」（ブルーベリー）です。（ハイカット・ローカット共に9900円）
■「もったいない」がきっかけ
ブルーベリー（提供 沢屋）
このスニーカー、商品名からもわかるように、実は…
沢屋・古越義隆取締役：
「弊社のブルーベリージュースの搾りかすを使いまして、このシューズを作りました」
沢屋（長野県軽井沢町）
ジャムやジュースを製造・販売する「沢屋」。小諸市や佐久市で生産される、新鮮なブルーベリーを使った商品が人気です。今回、染色に使われたのは、ジュースの製造過程で出た「搾りかす」です。
沢屋・古越義隆取締役
沢屋・古越義隆取締役：
「年間、生のブルーベリーだと20トンから30トン、そこから出る残さは20キロから30キロほど出る。今までは使い道がなかったので処分していた。もったいないなと（思っていた）、冷凍加工はしてないので…」
使いみちを思案していた10年ほど前、食品の搾りかす「残さ」を染料にしている工場を紹介され以来、沢屋は搾りかすを提供しています。
■「洋服を大切に」の思いを込めて
染料整理加工会社「艶金」（岐阜県大垣市）
実際にその染色工場へ。
向かった先は岐阜県です。大垣市にある創業130年の染料整理加工会社「艶金」。搾りかすの利用を思いついたのは、墨勇志社長です。切っかけはアパレル業界でも進んだ大量生産・大量廃棄への違和感でした。
艶金・墨勇志社長
艶金・墨勇志社長：
「洋服を大切にするべきだとメッセージ性をもつ染め方を模索しているとき、2008年ごろに食品工場で使い終わったものからもう一度色素を出して、布地を染めるということをスタートした」
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