第一区騎馬委員会の合同練習で所作を確認する草履取りの子どもら
長野県下諏訪町の第一区騎馬委員会は7日、諏訪大社御柱祭下社里曳き(14~16日)を目前に控え、最終の合同練習を同町の観光施設「おんばしら館よいさ」の駐車場で行った。奴や草履取りの子どもら20人余りが参加し、本番に向けて所作の流れや連携を確認した。
第一区の演技は里曳き初日の14日午前10時30分から。大社通りを練り歩き、下社秋宮鳥居前で見どころの「騎馬落とし」を行う。同町の騎馬行列は第一区と第三区が担っており、いずれも町無形文化財。
新型コロナウイルス感染症の影響で、練習を始めたのは例年より2カ月ほど遅い3月下旬。パートごとに練習を重ねてきた。本番前に町内を巡る「勢揃い」は今回は見送った。
7日は「騎馬落とし」の一連の所作を通しで練習。掛け声に合わせて所作を何度も確認した。草履取りの子どもは小学1~6年生の男女6人。曲傘とペアになり、真剣に練習に励んでいた。
牛山芳信さん(43)=同町大門=は小学2年生の長男(7)と行列に初参加する。「子どもと一緒に行列に参加したことが楽しい思い出になれば」と話した。長男は「難しくてすごく疲れる。本番はみんなと(所作を)合わせたい」とやる気を見せていた。
騎馬委員会の所作総責任者の中村修さん(48)=同町東町下=は「子どもたちには町の伝統文化を自分たちが守っている意識を持ってもらえたら。参加した子どもが大人になり伝統を継いでいってほしい」と願った。
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