雪が残る山を背に記念写真を撮る観光客ら=駒ケ岳ロープウェイ千畳敷駅周辺
好天に恵まれたゴールデンウイーク後半初日の3日、長野県上伊那地方の山岳観光地・中央アルプス千畳敷は観光客や登山客でにぎわった。前日までに降った新雪に覆われた宝剣岳直下の千畳敷カール。家族連れらが春の雪山を背に記念撮影をしたり、カール内をゲレンデにスキーやスノーボードを楽しんだりした。
駒ケ根市の菅の台バスセンターからバスとロープウエーを乗り継ぎ、約1時間で着く標高2612メートルの千畳敷。新緑の季節を迎えた麓から雪が残る千畳敷へと移り、「1時間足らずで二つの季節を楽しめる」(中央アルプス観光)とあって、登山客以外も多く訪れる山岳観光スポットだ。
この日、観光客らは駒ケ岳ロープウェイ千畳敷駅に降り立つと、目の前に広がる白銀の世界に「わっ、真っ白だ」「まぶしいね」と驚きの声を上げ、スマートフォンなどで景色を撮影。青空と雪山をバックに記念撮影を楽しむ人の姿もあり、知人家族と訪れた名古屋市の女性(76)は「こんなにも雪が残っているとは思っていなかった。感動しました」と話していた。
3年ぶりに行動制限のない連休となった今年。ロープウエーを運行する中ア観光によると、コロナ禍前と比べて中京圏や県内の利用者が多いという。3日は、コロナ禍前の同連休の平均利用者数約1000人に近い約900人が利用。4日以降も好天が予想され、「4、5日は3日以上の利用があるのではないか」と期待している。
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