仮設の「花見テント」(長野市城山・11日)
長野市の城山公園の桜も一気に見頃を迎えました。風物詩の「花見小屋」は、新型コロナの影響で3年連続で営業を断念しましたが、1軒が仮設テントで客を迎えています。市の公園再整備で、この場所での営業は最後です。
長野市の桜の名所のひとつ城山公園。9日に開花が宣言され、週末の暖かさで一気に満開となりました。
訪れた人:
「きのうより咲いていて、きれいでよかった」
この時季の城山公園の風物詩といえば「花見小屋」。60年ほど市民を中心に愛されてきました。
しかし、今年は…
(記者リポート)
「花見小屋を建てていた場所に、こうして仮設テントを建てて営業しています」
新型コロナの影響で3年連続で花見小屋の営業は見合わされましたが、1軒が「仮設テント」で10日から客を迎えています。
客:
「(花見小屋ないのは)寂しいです。なくならないことを祈りながら来た」
花見茶屋 鶴亀・斎藤幸代さん:
「(休業)3年目ということで、何としてでも明るい気分で楽しんでいただきたいという気持ちが強かった」
営業を決断したのには、もう一つ大きな理由が。公園再整備に伴い鶴亀を含む2軒の花見小屋があった場所には、県神社庁が移転してくる計画です。
来年以降、他の場所での営業を検討していますが、この場所での営業は今年が最後です。
メニューは「焼きそば」や「焼き鳥」など。花見客にビールの「配達」も行います。
花見茶屋 鶴亀・斎藤幸代さん:
「(テント営業)ならではですね。(客の)ここに来ないと春が始まった気がしない、そういった思いにどんな形でもお応えしたいと。一番はここで続けられたらよかったのにとは思う。区切りの意味でもやりたいなという思いが、さらに強くなった」
花見小屋の文化をつなぐためにも…。来年こそは別の場所でも「花見小屋」を開きたいと願っています。
(仮設テント営業は4月17日まで)
長野放送[/MARKOVE]