国会議事堂 資料
1議席を争う参議院選挙長野県区には、これまでに5人が立候補を表明しています。立憲民主党の現職、自民党の新人、日本維新の会の新人、NHK党の新人、政治団体「参政党」の新人です。有力視されている公示日まで1カ月。ほぼ構図が固まってきて、「臨戦モード」に入りつつあります。
立憲・現・杉尾秀哉さん:
「今の政治に対して、健全なチェック&バランス、健全な監視役を果たすことができるのは、私たちしかいないのではないのでしょうか」
立憲民主党の現職杉尾秀哉さん(64)。県区は「野党統一候補」が3連勝を飾っていますが、去年の衆院選では共産党との近さから非自民の票をまとめきれず立憲民主党は苦戦しました。
今回は支援する市民団体が共産・社民と政策協定を結ぶ「緩やかな統一候補」として臨み、共産色を嫌う層に配慮した形です。
そうした中、22日、共産党の志位和夫委員長が長野市へ。杉尾さんの支援に全力を上げると訴えました。
共産党・志位和夫委員長:
「市民と野党の統一候補、杉尾秀哉さん。安保法制廃止や9条改憲を許さないなど共闘の旗印が立ちました」
会場には、立憲民主党の議員が参加しましたが、杉尾さんの姿はなく…。
杉尾さんは今後、現職としての実績などを主にアピールしていく考えです。
自民・新・松山三四六さん:
「全身全力で戦っていくことを誓い申し上げます。信州の皆さん、待っていてください」
自民党新人の松山三四六さん(51)。5月14日に事務所開きするなど準備を進めています。
タレントとして20年余り県内のテレビやラジオで活動。自民党県連は知名度の高さを生かして、浮動層を取り込みたい考えです。
21日は自民党の茂木敏充幹事長が長野入り。松山さんと共に佐久平駅前で訴えました。
自民党・茂木敏充幹事長:
「若者の声をもっと希望、夢を持てるような長野、日本をつくっていきたいという思いで今回、松山三四六さん、国政に挑戦することになりました」
松山さんは「信州を次世代に誇れる場所に」をキャッチコピーに、与党議員の必要性を強調していく考えです。
日本維新の会・手塚大輔さん(39)。14日の会合の後、急きょ、長野県区への出馬を表明しました。
県区は1人区となった2016年以降、事実上の「与野党一騎打ち」が続いていましたが、風穴を開けた形です。
維新・新・手塚大輔さん:
「第三極の政策を訴えて、戦うことに意義がある」
このほか、NHK党から宮崎県出身で会社経営者の新人・日高千穂さん(43)が、政治団体「参政党」から岡谷市在住で整体院経営の新人・秋山良治さん(45)が出馬を予定しています。
参院選の有力視される日程は、6月22日公示、7月10日投開票。党幹部が長野入りするなど各陣営、「臨戦態勢」に入っています。
長野放送[/MARKOVE]