公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」 理事長・杉本彩さん
長野県松本市で起きた犬虐待事件。警察は元犬販売業者社長・百瀬耕二被告(61)を動物愛護法違反の殺傷の疑いで書類送検しました。
警察によりますと百瀬被告は、獣医師資格を持っていないにもかかわらず、犬に対して麻酔をせずに腹を切開した疑いです。
この事件では、百瀬被告は犬452匹を虐待した罪で現在公判中ですが、公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」が、より罪が重い動物愛護法違反の殺傷などでの起訴を求めていました。
今後、起訴するかどうかは検察の判断となりますが、理事長を務める杉本彩さんは次のようにコメントしました。
(公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」 理事長・杉本彩さんのコメント)
「当協会が求めていた検察の追起訴に大きな期待を寄せています。今後は警察の書類送検を受けて検察が追起訴するかになりますが、市民が共有している命に対する倫理観と、検察の判断が乖離することのないよう心から願っております。被告がどのような処分を受けるかは、一被告の問題にとどまらず、今後のペット販売事業者にとって大きな影響を与えるものだと思います。これが殺傷罪で厳正に裁かれることで、今後不幸な命を無責任に生産させないというペット業界全体の健全化が進む、本当の第一歩となるかもしれません」
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