長野放送
7年目ごとに開催される奇祭・諏訪大社御柱祭が始まりました。感染対策のため、異例のトレーラー運搬となりました。
祭りの幕開けを告げる「上社山出し」。2日朝、「本宮一」など8本の柱がトレーラーに積まれ、順次「綱置場」を出発しました。1200年以上続く祭りの歴史の中で初めての対応です。
本来、1000人から3000人の氏子が3日間かけて綱で引いて運びますが、新型コロナの感染拡大で練習ができず、本番も密集を避けるため、トレーラー運搬に。坂を下る「木落し」、川を渡る「川越し」の見せ場はなくなりました。「川越し」の代わりに、御柱はトレーラーに積まれたまま、川の水を「放水」して清められました。
本来の祭りとかけ離れた形となり、残念がる声もありますが、氏子たちは気持ちを切り替え、臨んでいました。
氏子:「いつもと違うけど、それなりに盛り上がって楽しめた」
住民:「こういうご時勢なので、こういう形で最善を尽くしてもらえれば」
今月8、9日の「下社山出し」もトレーラーによる運搬になる予定で、急斜面を下る豪快な「木落し」は見送られます。
御柱祭は来月、「里曳き」が行われ、上社・下社の境内に新しい御柱が建てられます。
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