キャンドルイベント開催に向け準備(長野県栄村 3月11日)
長野県栄村を震度6強の揺れが襲った地震から、あす12日で11年です。地震の記憶を風化させない、当時から活動するボランティア団体が中心に12日、復興を願うキャンドルをともす予定です。
例年以上の大雪となった栄村。11年前の地震で被害が大きかった地区でも、その爪痕はほとんど残っていません。
ただ、人口減少やコロナの影響で住民同士のコミュニティーの維持が課題となっています。
住民:
「あっという間の気もするけど、苦しかったから長いような気もする。(地震の直後は)かえって絆が深まったという話もあったが、ここへきてコロナ。結局、また絆がなくなったというかね…」
「いいことは全然って言っていいほどないからね。少しでも元気をだしてやっていくよりほかない」
東日本大震災の翌日、県北部で震度6強を観測する地震が発生。栄村は住宅202棟が全半壊。
最大1700人を超える住民が避難を余儀なくされ、避難生活のストレスなどで3人の災害関連死が認定されました。
ボランティア:
「いつもの倍くらい、さすが栄村」
震災から12日で11年。JR森宮野原駅前では、当時から活動していたボランティアがキャンドルイベント開催のため、活動していました。
この場所では地震の翌年から毎年、住民などが集まり復興を願ってキャンドルをともす灯明祭が開かれていましたが、10年の節目として去年で一区切りとなりました。
それでも「震災の記憶を風化させてはいけない」と、ささやかなイベントを開くことを決めました。
ボランティア・辻康成さん:
「(新たなイベントは)今年が最初。来年、再来年もそれをベースに子どもも来てくれたらうれしい。3.12を忘れないと」
長野放送[/MARKOVE]