地区に災いが入らないよう祈願する参列者
諏訪大社の諸行事に奉仕する御頭郷を今年務める「原村・本郷・境」地区の御社宮司降祭と境じめ神事が20日、長野県富士見町乙事公民館などで行われた。境じめ神事では、他地区と隣接する5カ所に御幣を立てて、地域に災いが入らず無事に務めを果たせるよう願った。
神を降ろす御社宮司降祭は乙事公民館で行い、3地区の大総代や神職、消防関係者ら約50人が参列。厳粛な雰囲気の中、諏訪大社の北島和孝宮司が祝詞を奏上し、氏子の代表が玉串をささげた。続いて、大総代らが御幣を持って各地区の境界に移動し、それぞれ境じめ神事を行った。
このうち富士見町本郷地区は、海洋センター近くの落合地区との境界に祭壇を設け、氏子総代や区長ら12人で神事を行った。五味幸太郎大総代(67)=同町乙事=は「災いが持ち込まれることなく、氏子の皆さんが健康で、穏やかな1年になれば」と話した。
御頭郷は今後、28日の野出神事、4月15日の御頭祭や8月1日のお舟祭りなどに奉仕する。
[/MARKOVE]