小野神社一之柱の前で元伐の木やりを披露
来年の小野御柱に向け、小野神社(長野県塩尻市)の一~四之柱の用材と、矢彦神社(長野県辰野町)の二之柱の用材の伐採が20日、小野地区各所で行われた。それぞれ神事の後に伐採が行われ、用材は大地を離れて神木となった。
塩尻市北小野では、午前中に小野神社の一之柱と三之柱、午後に二之柱と四之柱の元伐祭を実施。このうち一之柱は、奉仕する上田区実行委員会(赤羽忍委員長)が中心となり、上田区内の私有林で行った。
関係者約100人が参加。実行委員会役員や各団体代表者らが祭壇に玉ぐしをささげ、初斧入れの儀やのこ入れの儀などを実施。神事の後、上田区の元伐係が樹齢100年超え、目通り周囲約2.1メートルのアカマツをチェーンソーで根元から伐採。木やり衆が花を添えた。赤羽委員長(71)は「コロナ禍でいつもとは違う御柱祭になるが、皆で知恵を出し合い、少しでも祭を盛り上げたい」と語った。
辰野町飯沼耕地の私有林では、矢彦神社二之柱の斧入れ祭が矢彦神社二之柱御柱祭実行委員会(小林千廣委員長)の主催で行われた。斧入れ神事の後、根離し(伐採)が地元の杣人によって行われ、樹齢約90年、目通り周囲約2.5メートルのモミの巨木がチェーンソーで切り倒された。小林委員長(73)は「安全を第一に、皆さんの協力を得て来年の御柱祭を進めていきたい」と話した。
小野神社の山出し祭は来年3月25日に一と三之柱、同26日に二と四之柱を曳行。里曳き・建御柱は一之柱が5月2日、二と三之柱が4日、四之柱は5日に行われる予定。
一方、矢彦神社は来年3月に山出し、5月3、4の両日に里曳き、同5日に建御柱を行う予定。
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