母校の茅野市長峰中学校で講演する細田あい選手
陸上女子の細田あい選手(26)=エディオン=が20日、母校の長野県茅野市の長峰中学校で講演した。けがに泣き、競技をやめたいと思ったこともあったが、恩師らに励まされ夢を諦めなかった―と振り返り「(来年の大会で)マラソンのパリ五輪代表を勝ち取るよう頑張っていきたい」と抱負を語った。
演題は「夢を諦めない―たくさんの方々に支えられて」。中学から長野東高、日体大を経て実業団に至るまでの戦績や思いなどを披露。「中学の競歩大会(42・195キロ)をきっかけにマラソンが夢になった」と話した。その後、けがなどから結果を残せなくなり引退を考えたこともあったものの、周囲から声を掛けられ選手生活を続けているとした。
その上で「自分で無理だと決めつけず、夢を諦めないこと」と強調。例えば茅野市から諏訪地方、南信地区と、小さな目標から段階的に達成していくことを勧めた。自分自身の努力に加え、支えてもらっている人へ感謝することも大切だと呼び掛けた。
練習で1日70キロ以上走る日もあったいう今年3月の名古屋ウィメンズマラソン。日本勢2番手の4位に輝き、自己ベストも更新した。同大会では2024年パリ五輪につながる来年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権も獲得した。細田選手は「大きく飛躍できた大会だった」とし「(マラソンで五輪出場という)私の夢に近づけた」と語った。
PTA講演会として開催。全校生徒と希望する保護者が聴いた。
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