神前に玉串をささげ、感謝の気持ちを込めて祈る大総代ら=16日午前6時15分
今春の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)に向け、上社本宮、前宮に建てる御柱の曳行担当地区を決めた抽籤式から一夜明けた16日、長野県諏訪市の本宮には大総代や地区役員らが早朝からお礼参りに訪れた。神前で参拝し「地区にふさわしい御柱を授けていただいた」と感謝の気持ちを込めていた。
夜明け前から集まり始めた氏子たちは参拝前に境内の雪をかき、地区ごとに割り当てられた参拝の順番を待った。神職の案内で斎庭に入ると、神前に向かって頭を下げた。神職が奏上する祝詞に耳を傾け、代表者が玉串をささげていた。
参拝に訪れた地区のうち、本宮一を担当する豊平・玉川の抽籤総代を務めた矢島正恒大総代(67)=茅野市豊平=は「授けていただいた御柱は一番最初に出発する御柱であり、8本を安全にスケジュール通りに曳くためにも責任が大きい。御柱祭は氏子全員が主役。協力一致で絆を深め、気配りを持った御柱祭にしていきたい」と述べた。
前宮一を担当する四賀・豊田の抽籤総代を務めた守屋文門大総代(69)=諏訪市四賀=は「曳行を担当する御柱が決まり、一層、気持ちが引き締まった。楽しく安全な御柱祭にしたい。いつもよりも準備期間が短くなる。団結していかなければ」と語った。
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