長野市・荻原健司市長
ノルディック複合個人ラージヒルで、長野県白馬村出身・渡部暁斗選手が銅メダルを獲得。3大会連続のメダルです。悲願の金には0.6秒届きませんでしたが、持てる力を出し切ってつかんだメダルでした。
悲願の金を狙う渡部暁斗選手の前半ジャンプ。今シーズン苦しんできましたが、本人も「ここにきて一番」という納得のジャンプ。135mを飛び、トップと54秒差の5位につけます。
渡部暁斗選手:
「一発、いいジャンプが出せて良かった。いいペース、いいリズムをつかんで飛ばし過ぎないように走れればいい」
地元・白馬村では「オンラインPV」―
渡部選手の小学校時代の先輩:
「すごいビッグジャンプを決めてくれて、後半もメダル争いにからめる位置にいるので、後半も期待できるジャンプをしてくれた」
2.5キロを4周する後半距離。渡部選手は2周目にトップに追いつき集団を引っ張ります。
渡部暁斗選手:
「積極的に自分で行くしかないと思って、自分でプッシュして、いいペースつくれたかなと」
そして、トップに立ったまま競技場へ。
トップと0.6秒差の3位でフィニッシュ。
ソチ・ピョンチャンの銀に続く銅メダルです。複合では日本勢初の3大会連続のメダル獲得です。
渡部暁斗選手:
「自分が求めていた色ではありませんでしたけど、一つ形になるものが残すことができて良かったと思う」
前回、平昌以降も金メダル獲得を公言してきた渡部選手。ただ、この4年間はパフォーマンスが落ち納得できないレースが続きました。
死力を尽くしてつかんだ銅メダル。渡部選手は、すがすがしい表情でした。
渡部暁斗選手:
「(この4年間は)正直きつかったですね。背中を押してもらって、ここまで来られたので。金メダルは見せられなかったですけど、コンバインドのレースはおもしろいというのは見てもらえたと思うのでうれしい」
中学校時代のコーチ・中村清志さん:
「前回の銀メダルよりも価値のある銅メダルだったと思う」
オリンピック複合団体で2連覇した荻原健司長野市長は…
長野市・荻原健司市長:
「まさに金メダルに匹敵するようなレースをしてくれた。(日本の複合を)世界レベルに引き上げた立役者で尊敬に値するアスリートだと思う」
白馬高校スキー部の後輩は…
白馬高校スキー部の後輩:
「最後まで負けないという強い意思を感じた。トップの選手はすごいなと思った」
「(渡部選手のように)もっとトップでくいつけるように最後まで諦めない滑りをしたい」
「渡部先輩、団体でも頑張ってください!」
県勢では木島平村出身の山本涼太選手が12位。暁斗選手の弟・善斗選手が25位でした。
残るレースは17日の団体戦。県勢3人も出場する予定でメダルを目指します。
長野放送[/MARKOVE]