山本涼太選手
オリンピック初出場で12位と健闘した山本涼太選手。父親の直鋭さんも複合の元選手で、5年前に50歳で亡くなりました。父が立てなかったオリンピックの舞台。山本選手は父の思いと共に戦いました。
長野県木島平村出身・山本涼太選手。15日のノルディック複合個人ラージヒルでも140mの大ジャンプ。前半で2位につけます。
山本選手が競技を始めたきっかけは、父親・直鋭さんです。直鋭さんは、荻原健司さんと同時期に北野建設スキー部に所属。複合の日本選手権で2度優勝しています。
長野オリンピック出場を目指しましたが叶わず、1996年に引退。その後は木島平村の職員になり、ジュニアの育成に力を注いできました。
山本直鋭さん（当時）：
「スキーで活躍できる選手をつくっていきたい」
山本選手も直鋭さんから指導を受けてきました。
しかし、直鋭さんは5年前に50歳で亡くなりました。
山本涼太選手（1月21日オンライン）：
「父親ができなかったことを成すつもりでここまでやってきたつもり。父親を超えるという面で、オリンピックに出場してより良い成績で結果を残すというのが、自分の中で一区切りなのかなと」
父・直鋭さんの思いと共に。山本選手は後半距離も第2集団で強豪選手にくらいついていきます。
そして12位でフィニッシュ。ノーマルヒルの14位より順位を上げました。
山本涼太選手：
「満足はいってないけど、今できることはできた」
山本選手が親子で通っていた木島平村のステーキ店です。
デンバー店主・三井喜美雄さん：
「ノーマルヒル同様にラージヒルもあれだけ飛んでくれるなんて、（ジャンプの）最後のひと伸びは、お父さんの力かなと」
直鋭さんと同じ企業のスキー部に所属していた荻原長野市長は…
長野市・荻原健司市長：
「山本涼太選手のジャンプを見ると、父親に似ているなと。成績を超え始めているので父親もうれしいのでは」
次世代エースにまで成長した山本選手。父が立てなかった五輪の舞台で躍動しました。
長野放送[/MARKOVE]
