下社山出しの有料観覧席の設置に向けて、砥川で進む造成工事=7日
長野県下諏訪町御柱祭実行委員会は、諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)の下社山出し(4月8~10日)の最大の見せ場「木落し」を間近で観覧できる有料観覧席の設置に向け、砥川河川敷の造成工事を進めている。今週中にも地盤となる中州の整備を完了させる。
工事は1月下旬に着手。昨年8月の大雨災害で大量の土砂が押し寄せたが、現地視察の結果、前回と同規模の観覧席スペースの確保が可能と判断。今回は感染症対策に重点を置き、席数を減らした椅子の配置や接触を減らす導線などに配慮した。ワカサギの遡上に配慮し、今週末までに造成工事を終了する。
2月下旬からは、砥川を渡り観覧席に入場するための橋2基の設置や、パイプ椅子の固定、入退場ゲートの設置などを行う。橋は鉄製で、長さ9メートル、幅3メートル(もう1基は幅2メートル)となる計画。3月下旬に観覧席の全体が完成予定。
同実行委誘客情報・観覧席部会の担当者は「感染症対策に配慮しつつ、皆さんに楽しんでもらえる観覧席を整備していく。安全第一に工事を進めたい」と話した。
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