長野放送
2月20日が期限のまん延防止等重点措置。長野県の阿部守一知事は、「感染者が減らなければ延長せざるを得ない」とし、来週にも判断する方針です。一方、重点措置による県内の宿泊施設への影響は、地域などにより差が出ています。松本市の温泉旅館はキャンセルが相次いでいますが、スキー場に近い志賀高原のホテルは、今週末の3連休が満室になるなど予約が好調です。
松本市浅間温泉の旅館・富士乃湯。
富士乃湯・二木伸次社長:
「うちの予約帳です。12月末から1月末までの間に、50件くらいキャンセルがきている。(この状態が)あまり長くなると経営がもたなくなる」
まん延防止等重点措置が県内を含む35都道府県に適用されて以降、キャンセルが相次いでいます。
今月は新たな予約もほとんど入らず、10日以上休館する予定です。これだけ休むのは2020年の緊急事態宣言以来だということです。
富士乃湯・二木伸次社長:
「これだけ感染者が出ていると、出かける気分にならないのが心情。やむを得ないと思いながらも、少しはお客さまに出ていただきたい。早く感染が収まって、普通に旅行ができる環境になってほしい」
自粛ムードが広がる中、密を避けられるアウトドアレジャーとして人気なのがスキーやスノーボード。
山ノ内町の志賀高原の志賀パレスホテルは、重点措置の適用後、スキー教室などの団体客はキャンセルとなったものの、個人の予約は影響なく好調です。
志賀パレスホテル・高瀬敏行さん:
「個人のお客さまに関しては(コロナ前の)例年と変わらない。夫婦の方とか家族単位の旅行、1名の方も来ている」
今週末の3連休は満室だということです。団体客が戻らないうちは経営的には厳しいものの、スキー人気を追い風に落ち込みをカバーしたい考えです。
志賀パレスホテル・高瀬敏行さん:
「個人の宿泊プランで若干ですけど(売上を)拾っていけるかなと。大自然の中で、密を避けて皆さんに楽しんでいただければ」
まん延防止等重点措置の適用は今月20日まで。
ただ、アベ知事は感染者が減少しなければ延長せざるを得ないとし、政府に要請するかどうかは来週中にも判断するということです。
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