解氷した諏訪湖を背に立ち「明けの海」を宣言した八剱神社の関係者=3日午前6時48分ごろ
諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(長野県諏訪市小和田)は節分の3日、今季の御神渡り出現は難しいとして「明けの海」を宣言した。御柱祭が行われる今年、2018年以来4年ぶりの出現とはならなかった。
手元の温度計で午前6時30分ごろの気温は氷点下1.5度、水温は1.7度。湖岸付近には厚さ4ミリほどの薄氷が張ったが、打ち寄せる波に表面を洗われて今にも砕けそうだった。波打つ湖面を見た宮坂清宮司(71)は明けの海を宣言し、今季の観察に一区切りを付けた。
宮坂宮司は「全面結氷と解氷の繰り返しだった」と、1カ月続けた今季の観察を振り返った。
同社は19日に「注進奉告祭」を開き、今季の結果を神前に報告する。
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