選果場の機械で運ばれていくシナノリップ。作業は今月末まで続く予定
長野県のJA上伊那が生産拡大に力を入れる早生種リンゴ「シナノリップ」の選果作業が、箕輪町の選果場で始まっている。県の独自品種で、今年度は約100トンの収量を見込む。選果作業は盆明けごろにピークを迎えそうだという。
シナノリップは2018年に品種登録され、甘みと酸味のバランスの良さが特徴。JA全農長野の今年度販売計画に占めるJA上伊那管内の販売量は2番目に多いという。管内では136軒の農家が栽培し、生産量は年々増加している。主に関東や中京方面に出荷する。
今季の栽培状況は一部で生育不良、早い梅雨明けと暑さの影響を受けた実の日焼けなどが発生したが、全体的には比較的順調とされる。
箕輪町の選果場では10日も作業員が続々と運ばれてくる果実を手に取り、傷の有無などを確認。機械でも大きさ別に分けるなどして出荷の準備が進められた。
JA上伊那は「生産量が増加してきた中で、本格的な数量が出てくることを期待したい。シナノリップといえば上伊那と呼ばれるくらい拡大したい」としている。
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