高齢者施設でワクチンの巡回接種
ワクチンの3回目接種を加速させようと、長野県は3日から高齢者施設に医師らを派遣してワクチンを打つ「巡回接種」を始めました。
上田市の老人ホーム。入所する高齢者たちが3回目のワクチン接種を受けました。県が3日から始めた「巡回接種」です。
高齢者施設の集団感染も相次いでいる第6波。徐々に高齢者の感染割合が増加していて、直近1週間では全体のおよそ14%を占めました。
「巡回接種」は重症化リスクが高く、外出しにくい高齢者施設の入所者への3回目接種を加速させようと、県が医師や看護師を派遣します。
この施設では入居者44人のうち半分以上の28人が接種を受けました。
サンパレスときわぎ・井出あゆみ施設長:
「職員も持ち込まないように気を付けてはいるが、接種できたことで少しリスクが下がってみんなの気持ちも楽になるかなと。中で行えたということが一番、皆さんの命を守れたかなと」
初日の3日は上田市の2つの施設を回りました。入所者だけでなく職員も接種を受けることができます。
ぼうやま敬老園・接種受けた職員:
「(接種後は)今のところ1回目、2回目と変わらない。コロナの大変な時期なので家族にしてみても負担がないし、私たちも診療所や病院に行かなくて済むのは助かる」
県は今月末までに12の施設、およそ240人を対象に巡回接種を行う予定です。
県内でこれまでに3回目接種を受けた人は3.1%にとどまっていて、県はこうした取り組みを行いながら接種を加速化させていく方針です。
長野放送[/MARKOVE]