長野放送
長野県下諏訪町の木遣りの保存会では、新型コロナウイルスの感染者急増に悩みながらも、練習方法を見直すなどして本番に備えています。
(木遣り)
「お願~いだ~」
フェイスシールドやマスクを着用して木遣りを鳴くメンバーたち。下諏訪町の諏訪大社下社春宮で行われた下諏訪町木遣保存会の練習風景です。
保存会のメンバー:
「(マスクだと)息が続かない、吸いづらい」
「どうしても声が響いてないと思うことはあります。フェイスシールドもメガネと同様、曇っちゃうので」
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県独自の警戒レベル引き上げを受け、この日は予定した全体練習は大幅に規模を縮小。一人一人の間隔も広く開けて行いました。
下諏訪町木遣保存会・古田和人会長:
「まさかこんなに急激に感染症がくるとは、夢にも思っていなかった。御柱祭にわれわれ木遣り衆がご奉仕できるかどうか。それだけですね。心配は」
今年春に開かれる御柱祭。氏子の心を一つにする上で、木遣りは欠かせません。
祭りのガイドラインでは、諏訪圏域の警戒レベルが「4」以上の場合、御柱はトラックなどで運び、注目の木落しも中止。木遣りもほとんどがとりやめになります。
諏訪圏域の感染警戒レベルは20日現在、全市町村でレベル「5」。祭りの具体的な実施方法は2月末に判断しますが、メンバーたちは予定通りの開催を信じて練習を続けます。
下諏訪町木遣保存会・古田和人会長:
「前回(2016年)の御柱祭が終わって翌々週から練習に精進してまいりました。その成果を氏子の前で披露できる祭りに、なんとかしてもらいたいと祈っています」
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