石送神事で北島宮司(左)に小石を手渡しでつなぐ神職
長野県諏訪市の諏訪大社上社本宮で27日、今年1年の災いを小石に託して払う石送神事が行われた。大総代約30人が見守る中、北島和孝宮司が神職6人が手渡してつないだ小石を受け取り、伊勢神宮遥拝所の玉垣に投げ入れた。
斎庭の脇片拝殿前に一列に並んだ神職たちは「1月」「2月」「3月」などと声を掛けながら、月名が書かれた小石を1個ずつ手渡した。北島宮司が最後にまとめて投げ入れた。参列した大総代たちは新年がよい年となるよう願いを込めながら神事の様子を見詰めていた。
石送神事に先立ち、煤払神事が行われ、1年間にたまったすすを払った。諏訪大社大総代会の小池沖麿議長(67)=富士見町立沢=は「今年も新型コロナウイルスに振り回された1年だった。来年は御柱祭。けが人と感染者が出ない安全な大祭となるよう願い、しっかり準備していかなければならない」と話していた。
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