7月に地滑りが発生…渋滞続く(長野市)
7月に長野市で発生した地滑り。現在も国道19号線は片側交互通行が続いています。全面解除へはまだ時間がかかりそうで、国道事務所はAIなどを使って渋滞の緩和に努めています。
長くのびる車の列。長野市篠ノ井の国道19号線、通勤時間帯の様子です。5カ月前からこの状況が続いています。
7月に地滑りが発生(長野市)
今年7月、長野市篠ノ井小松原で「地滑り」が発生。およそ幅210メートル、長さ140メートルが崩れました。
発生から1週間で全面通行止めは解除され片側交互通行に。ただ交通量も多く、とくに通勤時間は最大で3キロ近く渋滞していました。
(記者リポート)
「国道わきで地滑りが発生してから5カ月余り、現在もこのように片側交互通行が続いていて車が連なっています」
現在も渋滞は続いています。
ドライバー:
「これから雪降るからなんとかしてほしい」
近くの道の駅も影響が続いています。「道の駅 信州新町」は、長野市街地から向かう際に2つの交通規制を通らなければなりません。客足は例年に比べ2割ほど少ないといいます。
道の駅 信州新町・小林久一駅長:
「お客さんの話だとやはり時間がかかってしまうと。(全面解除が)いつごろになるか分からないというのが、われわれとしては非常に苦しいところ」
渋滞緩和のために…
一方、長野国道事務所は渋滞緩和のために…
長野国道事務所・三浦淳計画課長:
「交通状況を監視するカメラになっています」
7月下旬に規制区間の前後あわせて、およそ7キロの区間に12台のカメラを設置。
AI・人工知能が信号の切り替える時間を調整
混み具合の様子を画像で集約し、AI・人工知能が信号の切り替える時間を調整しています。信号のパターンは上下線それぞれ、1分から6分のあわせて26通りです。
このように長野市街地から松本方面へ向かう側が混んでいるときは…
長野国道事務所・三浦淳計画課長:
「上り線が240秒、下り線が180秒、4分、3分ということで、上り線の方が交通が長くなっているということで10分間隔で判定」
当初は現場の担当者が目測で信号を切り替えていましたが、どうしても渋滞が一方に偏ることがありました。
AI・人工知能が信号の切り替える時間を調整
AI導入後は上下線で渋滞が均等化されているということです。
ドライバー(長野方面へ):
「最初のころは4回くらい待たされて会社に行くのに1時間以上かかったが、今は通してくれる時間も長いので待つのは2回でだいたい20分くらい」
ただ、これも根本的な渋滞の解消にはなりません。工事を担当する県によりますと先月、応急復旧工事が終了しようやく水を抜くための井戸を掘るなどの本格的な工事に入りました。
国と県は工事の状況をみながら早く全面解除したいとしていますが、めどは立っていません。
長期化が予想される国道19号線の片側交互通行。早い復旧が待たれます。
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