ながでんスイミングスクール(25日・長野市)
富山県のスイミングスクールで5歳の男の子が死亡した事故。スクールは監視について「気の緩みがあった」などと話しています。長野県内のスクールも事故を受け、改めて監視など安全対策を徹底しています。
コーチとは別にプールサイドのスタッフがしっかりと監視
元気な子どもたち。長野市のながでんスイミングスクール。午後4時からは未就学児の教室です。
スタッフは監視など安全対策を改めて徹底しています。
ながでんウェルネス・河原田信彦さん
ながでんウェルネス・河原田信彦さん:
「一歩間違えるとこういう事故が起きているということが、われわれ同業者としても非常に悲しいです」
富山県高岡市で起きた悲劇。4月21日、スイミングスクールで授業を受けていた笠谷拓杜ちゃん5歳がプールに沈んでいるのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
授業が終わる前の10分間の自由時間中に1人でプールに飛び込んだとみられます。
当時プールには19人の子どもがいて4人のコーチが監視する態勢でした。
拓杜ちゃんが見つかるまでおよそ5分かかっていて、スクール側は監視について「溺れないだろうと気の緩みがあった」と話しています。
事故を受け、スタッフには改めて監視を徹底するよう注意を促した
ながでんスイミングスクールの未就学児のクラス。25日は9人が参加しました。
3人のコーチとは別にプールサイドのスタッフ2人がしっかりと監視しています。事故を受け、スタッフには改めて監視を徹底するよう注意を促したということです。
自由時間中もプールサイドに監視員が立つ
自由時間も…
(記者リポート)
「ながでんスイミングスクールでは、自由時間中もプールサイドに監視員が立ち子どもたちを見守っています」
腰に巻く浮具の説明をする河原田さん
ながでんウェルネス・河原田信彦さん:
「今まで同様、それ以上に監視の目を強化すること。いつも気持ちの中に溺れてもおかしくない、何かけがが起きてもおかしくないという気持ちを常に持つことが一番大事だと思います」
一方、河原田さんは富山の事故では子どもたちがつける浮具にも問題があったのではと指摘します。
拓杜ちゃんは腰に浮具をつけていました。
しかし、飛び込んだはずみで外れ、さらにその反動で足が届かない場所に落ちたとみられます。
ながでんウェルネス・河原田信彦さん:
「(腰の浮具を)巻くと上体のバランスが崩れやすい。泳ぐための補助具であって、遊ぶための道具ではないです」
アームヘルパーをつける子ども
ながでんスイミングスクールでは自由時間などは腕につける浮具「アームヘルパー」を使っています。
こちらの方が浮きやすく姿勢も安定するということです。
子どもたちが元気に泳ぐプールで起きた悲劇。安全管理の徹底が求められています。
長野放送[/MARKOVE]