長野放送
今年の年末・年始商戦のキーワードは「リベンジ消費」。コロナ禍で抑制していた購買意欲が、反動で高まることを指します。長野県内の百貨店や家電量販店では、商品の売れ行きが好調で、店側も期待を寄せています。
街の人:
「バッグを買いました。自分へのご褒美と、ここ2年間お金使っていなかったので、たまったお金使おうかなと」
「お正月くらい普段、買えなかったものを買いたいなと。(例えば何を?)貴金属」
「お正月においしいもの食べようとネットで買いました。高いものを」
(記者リポート)
「今年の年末商戦で注目されているのが、いわゆる『リベンジ消費』。感染が落ち着いていて、街の皆さんの購買意欲もやや高まってきているようです」
長野市の「ながの東急百貨店では、人気ブランドのジュエリーや国産メーカーの高級腕時計など、数万から数十万円する高価格帯の商品の売れ行きが好調です。
ながの東急百貨店・内山英樹営業部長:
「クリスマスギフトですとか自分へのご褒美で非常に人気がある」
また、国内旅行の需要が高まり、小型のキャリーバッグなども売れているということです。
食料品でも、「ちょっと贅沢に」という需要が根強くあり、高級銘柄牛肉の「松阪牛」は、例年なら年末年始だけの販売のところを、今年は12月初めから販売しています。
客足や売り上げは、新型コロナの感染が落ち着いた先月中旬頃から伸びていて、コロナ前の2019年の同じ時期に近づいてきているということです。
ながの東急百貨店・内山英樹営業部長:
「皆さん消費を抑制されてきましたので、ここに来て自身へのご褒美やギフトが好調になっている。新型コロナの落ち着きがこのまま続いてほしいと切に願っている」
長野市の家電量販店「エディオン長野青木島店」では、第5波の時期に比べ客足が20%ほど回復しています。
好調なのは、「ちょっと贅沢におうち時間を楽しめる」商品。210個のレシピが内蔵され、具材を入れれば料理が完成する自動調理鍋は、自宅で簡単に本格的な味が楽しめると人気です。
自宅でエステ気分を楽しめる美容家電も人気。スチーム機能に加えて化粧水をミスト状にして顔に当てられる美顔器は、我慢が続いた1年の「ご褒美」に買っていく人が多いということです。
エディオン長野青木島店・北村亜津美さん:
「マスク生活が長いと、しわや乾燥が気になる方増えているので、美容家電は大変出ている」
年末年始を自宅で楽しもうと、映画館のような音響が味わえるスピーカーなども売れているということです。
エディオン長野青木島店・北村亜津美さん:
「(消費を)抑えられていた部分があるので、いいものを見極めて買いたいという傾向にある。『おうち時間』を楽しむ、快適にするというのがキーワードかな」
我慢してきた自分へのご褒美や、おうち時間を贅沢に楽しむための商品がリベンジ消費の売れ筋のようです。
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