諏訪赤十字病院で3回目のワクチン接種を受ける医療従事者=10日午後5時28分、諏訪市湖岸通り
今月から国内各地で始まった新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が、長野県の諏訪地域でも本格化してきた。2回目の接種完了から8カ月以上経過した18歳以上が対象で、当面は米ファイザー製のワクチンを使う。先行接種を受けた医療従事者からスタートしており、来年1月からは高齢者の接種に移行する予定だ。
10日夕、諏訪市の集団接種会場となる諏訪赤十字病院では医療スタッフ58人が3回目の接種を受けた。健診部の渡辺秀彦医師(69)は「自分がかかると診療がストップしてしまう。オミクロン株が出てきており、ちゃんと受けておこうと思った」と話した。
同市では、同病院で集団接種、診療所など23施設で個別接種を行う。対象者は4万958人(うち65歳以上1万5024人)で、高齢者の接種は1月下旬から始まる見通し。2回目接種から8カ月を迎える順に、予診票付きの接種券が送付される。
同病院の集団接種は原則毎週土日の午前9時~正午と午後1時30分~4時30分に行う。接種人数は1日最大400人で、院内の医師や看護師、薬剤師ら25人体制で臨む。看護学生が案内役を務める。12歳や1、2回目の接種にも対応する。久島英雄副院長は「混雑を避けるためにできる限り時間通りお越しください。安全に速やかに接種が終了するよう頑張ります」と意気込みを語った。
3回目接種では、2回目までと異なるワクチンの接種が可能になる。米モデルナ製のワクチンは薬事承認後に供給される予定だ。同市は接種のピークを来年3~5月と見込んでおり、接種券の送付時期を調整して混雑緩和を図る。
市ワクチン接種対策室によると、2回目の接種を終えた人は9日時点で同市人口の79・4%。ワクチン接種は、来年9月までは公費負担で行われる。
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