初めて「分参」を呼び掛け、例年ほど混雑が見られなかった諏訪大社下社秋宮境内=2021年1月1日
長野県の諏訪大社は、大みそかから来年の正月にかけての二年参りや初詣について、参拝者に「分散参拝(分参)」を求めていく方針を決めた。新型コロナウイルス感染症対策として、「密」を避けてもらう狙い。縁起物やお守りなどは三が日に限らず、期間を長くとって頒布するとし、大みそかや三が日、連休など混雑が予想される日や時間帯を避けての参拝を呼び掛けている。
「分参」は今年の正月と同様の対応。コロナ禍2度目の正月を迎える今冬は、来春の諏訪大社御柱祭を控え、参拝者が例年よりも増えるとみてより厳しい感染予防対策で臨む方針。境内でのマスク着用や人数の制限、消毒、体調管理の徹底など基本的な感染予防対策も引き続き求める。
昨年12月31日から今年1月3日までの二年参り、初詣の参拝者数は上社約3万6000人、下社約2万4000人。一方、コロナ禍の前年の同期間は上社17万1500人、下社10万5500人だったとし、分参の呼び掛けに大きな効果があったとみている。
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