NBS長野放送
特集は高原の「カレーフェス」です。今月6、7日の週末、長野県上田市菅平高原で、パキスタン人シェフ自慢のカレーを味わうイベントが初めて開かれました。新型コロナの影響を受ける観光のてこ入れと「パキスタンとの縁」が開催の背景にあります。
菅平高原(長野県上田市・11月6日)
6日の菅平高原のスキー場。ゲレンデ脇の食堂に長蛇の列ができていました。
お目当ては、カレーです。
パキスタンカレー
訪れた人:
「本場のカレーでめっちゃうまい」
菅平高原観光協会が初めて開催した「カレーフェス」。腕を振るったのはパキスタン人シェフです。菅平の魅力の一つにパキスタンカレーを加えようと開催されました。
菅平高原観光協会・宮下透副理事長:
「菅平ではパキスタン人の方が、ホテルの方でたくさん働いている。そういうことを知らなかった」
菅平高原にはパキスタン人が多い?それはなぜ?
なぜパキスタン人が多い?
長野県のまとめでは、2020年の時点で県内に住むパキスタン人は300人。そのうち最も多いのが、上田市の89人です。菅平に近い須坂市にも35人が住んでいます。(1位上田市89人 2位須坂市35人 3位長野市34人)
パキスタン人シェフのクシュ・ムラドゥさん
ナンを手際よく焼くのは、パキスタン人シェフのクシュ・ムラドゥさんです。2005年の「愛知万博」のパキスタンレストランの料理長として来日。その後も大阪のレストランなどで腕を振るいました。知り合いの紹介で2010年から菅平のホテルで働いています。
当初、菅平にパキスタン人はほとんどいませんでしたが、知り合いに声をかけるうちに「コミュニティー」ができ、現在は少なくとも20人ほどが暮らしているそうです。
パキスタン人シェフ クシュ・ムラドゥさん:
「誰か手伝う人が欲しくてもう1人呼んだとか、週に2回休まなきゃいけない、もう1人いればいいなと。それで増えた」
もう一つ、菅平に集まる理由がありました。ムラドゥさんの故郷のギルギットなどパキスタン北部は山岳地帯。世界で2番目に高い山「K2」がそびえるカラコルム山脈に囲まれています。[/MARKOVE]