対策室の看板を掛ける諏訪署の篠原署長(右)ら=諏訪署
来春長野県で行われる諏訪大社御柱祭に向け、諏訪、茅野両署は6日、諏訪大社御柱祭雑踏警備準備室を「対策室」に切り替えた。諏訪署は下社、茅野署は上社を警備し、参加者の安全確保に努める。
諏訪署では10月中旬に準備室を立ち上げた。対策室は同署4階の大会議室に設置し、署長以下18人体制とする。コロナ禍での御柱祭開催のために示された「ガイドライン」に沿った警備計画を策定する。関係機関や団体との情報共有や連携強化も図る。
前回2016年の御柱祭では他署からの人員補充を受け、下社山出しで延べ640人、里曳きで557人が警備に当たった。
対策室設置式で篠原一則署長は「コロナ禍という特異な状況下での御柱祭となる。安全で安心な祭りにするために、関係機関と一致団結して対応していきたい」と訓示。大会議室入り口には看板を掛けた。
茅野署は、11月上旬に設置した準備室から対策室への移行に伴い、場所を地域課内から3階の小会議室に移し、看板を掲げた。署長以下24人態勢で、うち専従を4人配置。関係機関との連絡・調整を図り、雑踏警備計画の策定を進める。
対策室の役割は雑踏での事故防止や交通対策がメイン。前回御柱祭では近隣各署などの応援を得て、上社の山出しで延べ600人、里曳きで560人が警備に当たった。新型コロナウイルスの影響を受ける中での大祭となるが、現時点では前回並みの警備態勢を取る考えだ。
上社御柱祭安全対策実行委員会は11月中旬、今回の御柱祭のガイドラインを発表している。市川八史署長は「どんな形になっても対応し、事故が起きない警備態勢を考えたい。隣接の諏訪署などとも連携したい」と訓示した。
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