完成した動画を茅野市役所で発表する子どもら
子どもたちの目線で地域の魅力を動画で発信-。「蓼科観光事業者向け『女性活躍』支援策事業化協議会」(長野県茅野市)が、観光庁の補助事業として観光業に携わる家庭の子どもらが制作した動画が完成した。白樺湖や蓼科、車山などで働く人が助け合い子どもを育てる場所「休日子育てシェアハウス山ん家」を利用する小学生約15人が中心となり制作。観光地で働く親をサプライズで訪問してインタビューし、仕事の楽しさなどを紹介している。
観光地の良さを子どもの視点で発信する事業。地元を好きになり、将来は地域に戻って担い手になってもらうことを視野に入れた取り組みという。9月から2カ月ほどかけて制作。企画の立て方や撮影の仕方、編集方法などを地元住民から教わった。
山ん家を利用する小学生2組がスキー場や宿泊施設で働く父親の職場を訪問し、「この仕事を選んだ理由」「仕事の楽しさ」などを少し緊張しながらも単刀直入に質問している。10分程度にまとめ、動画投稿サイト「ユーチューブ」で8日から公開している。
9日は制作に関わった小学生や支援した大人が茅野市役所で職員に完成を報告。今井敦市長は「良い出来で初めて作ったとは思えない。頑張ったね」とねぎらった。
動画内でアナウンスを担当した豊平小6年の児童(11)は「恥ずかしさもあったけど、動画作りは楽しかった。カヌーや足こぎボートなどができて、よい所なのでみんなに知ってほしい」。山ん家の矢島麻優美代表(38)は「子どもたちが住む所の良さを知る機会になれば」と話した。
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