提供 JR東海
リニア中央新幹線のトンネル工事現場できのう8日、土砂が崩れ作業員がけがをした事故。地元では危機管理の徹底を求める声が相次いでいます。
JR東海によりますと、事故があったのは豊丘村の「伊那山地トンネル」の作業用トンネルの先端です。
きのう8日午前8時過ぎ、坑口から200メートルの所で発破の準備中、亀裂に気付いた作業員が退避を指示した直後に縦5メートル、横6メートルにわたって崩落したということです。
正面の掘削面が崩れる「肌落ち」とみられ、8人が避難しましたが、50代の作業員が右足に軽いけがをしました。
リニアのトンネル工事では10月27日、岐阜県中津川市で発破の直後に「肌落ち」が起き、作業員1人が死亡しました。
JR東海は安全対策を取るまで現場での掘削を中断し、「原因を調査し再発防止に努める」としています。
地元の豊丘村は…。
豊丘村・下平喜隆村長:
「中津川の事故があったばかり。『またか』と残念ではあった。しっかりした安全対策をさらに深めるよう申し入れたい」
また、飯田市の佐藤市長は「事故が起きてから半日たってからの連絡であったことも非常に遺憾。連絡体制も含めた危機管理体制の再徹底を強く要望したい」とコメントしました。
(画像:提供 JR東海)
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