犬を県外に移送(長野県松本市 9月)
犬の販売業者の元社長らが劣悪な環境で飼育した疑いで逮捕された事件の続報です。業者はオークションに多い時で30匹から40匹を出荷しており、利益優先の姿勢が多頭飼育の背景になったと見られています。
検察に身柄を送られた犬販売業者の元社長・百瀬耕二容疑者(60)。
百瀬容疑者ら2人は劣悪な環境で犬を飼育し、360匹余りを虐待した疑いできのう4日、逮捕されました。
百瀬耕二容疑者(11月1日取材):
「ご飯をあげるのが精いっぱいで本当にかわいそうなことしちゃった」
これまでの取材に対し、百瀬容疑者は「経営の為、犬を増やした」、「人手不足で掃除や世話が不十分になった」と話しています。
関係者によりますと、百瀬容疑者は犬のオークションに多い時で30匹から40匹を出荷していたということです。
警察も販売優先の多頭飼育を把握しており、劣悪な環境の一因になったとみて捜査を続けています。
百瀬容疑者は廃業する方針で飼育していた犬の大半は埼玉県の業者を通じて県外の保護団体に引き取られました。
残り数十匹もきょう5日までに引き取られ、松本の施設に犬はいなくなったということです。
一方、知事は、県が過去に9回立ち入り検査をしていたにも関わらず、問題を把握できなかったことを受けて「検証チームを設け改善点を検討する」
と述べました。
また、一定規模以上の業者に順次立ち入り検査を行うとしています。
長野放送[/MARKOVE]