規格外などの洋ギクを使って生け花を実演する催しへの参加を呼び掛ける鈴木さん夫妻
長野県茅野市泉野でキクを生産する「やまファーム」は7日、規格外などで流通されない洋ギク(マム)を使って生け花を実演する催しを茅野市民館イベントスペースで開く。労力をかけて栽培しても一部は廃棄処分になってしまうのが現実の中、洋ギクを消費に回して”フラワーロス”の削減につなげる試み。「廃棄するのは今の時代にそぐわない。こうしたことに焦点を当てたい」としている。
鈴木紘平代表(42)によると、生産している洋ギクのうち、規格外や余剰のために1~3割ほどは廃棄処分されているといい、フラワーロスの問題に目を向ける機会になればと初めて計画した。持続可能な開発目標の達成を目指す「SDGs」も念頭に置いた取り組みだ。
「アートのちからでフラワーロス削減!」と銘打ち、写真共有アプリ「インスタグラム」を通じて交流のある華道家で草月流師範の大川春雪さんが花を生ける。16品種・300本ほどを使う。鈴木代表の妻、仁美さん(30)は「切りたての新鮮な花を見る機会は少ないと思うので、足を運んでほしい」と呼び掛けている。
鈴木代表は名古屋でシステム開発の仕事をしていたが、山のある暮らしを求めて2017年に移住した。2年間の研修を経て19年春に独立。茅野市内で唯一、洋ギクを生産しており、昨年10月には展示会を市内で開いている。
イベントは午後2~4時。実演は2~3時で、希望者は直接来場する。2時30分から販売会を予定している。インスタグラムでも生配信する。問い合わせはやまファーム(電話090・6088・5161)へ。
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