諏訪圏域では15日まで1週間の新規感染者数が55人、人口10万人当たり28.85人と前週比1.9倍に激増した。内訳は諏訪市26人、茅野市25人、岡谷市3人、下諏訪町1人で、特に感染拡大が顕著な諏訪市と茅野市の感染警戒レベルを引き上げる。
県は、諏訪圏域のこの1週間の感染者の感染経路を「保育園・学校」50.0%、「同居者間」38.5%、不明7.7%と推定している。年代別では10歳未満が48.2%を占め、全県の17.5%と比較して2.8倍になる。
県は諏訪市と茅野市の住民に、人と会う機会を普段の半分以下に減らすことや、体調不良時には速やかに医療機関に相談することなどを呼び掛ける。学校や保育園には、近距離での合唱や密集する運動など感染リスクの高い行動を中止または延期するよう要請する。
感染警戒レベルは県が独自に6段階で設定。今月12日まで県内全域を「5」にしていたが、新規感染者数が減少傾向にあることから13日に「4」(特別警報1)に引き下げていた。諏訪圏域は全市町村が8月13日から「5」となり、16日から9月9日まで飲食店への時短要請も行われていた。
阿部知事は今回、諏訪圏域で諏訪、茅野両市に限定して感染警戒レベルを引き上げたことについて、全県で感染が拡大していた前回は予防的な意味もあって広い範囲で実施したが、現在は「大きな波のピークを越え、やや下げ止まり」のため、「地域に合った対策をできるだけ限定的に講じることで、ピンポイントで感染拡大を防いでいきたい」と述べた。[/MARKOVE]