天竜川での捜索(長野県飯田市・9日午前)
長野県飯田市の天竜川で舟下りの船頭が川に転落した事故から一夜明け、9日朝も捜索が続いています。
(記者リポート)
「雨降る中、消防などによる行方不明となった船頭の男性の捜索活動が懸命に行われています」
行方不明になっているのは、「天竜舟下り」を運営する信南交通の役員・桜井喜由さん63歳です。
桜井さんは8日午後3時ごろ、天竜橋のおよそ100メートル上流で、乗客11人を乗せて運行していた舟から転落しました。
桜井さんは舟の後ろで舵をとっていましたが、信南交通によりますと「空櫂(からがい)」でバランスを崩し転落したとみられます。
信南交通・木下明取締役:
「『空櫂(からがい)』って言うんですが、水の中に入っていない状態で櫂を操作し、その勢いで(バランス崩し)転落してしまう。一刻も早く見つかるよう祈っています」
「天竜舟下り」は飯田市の弁天港から時又港までの6キロを35分かけて下ります。
桜井さんは船頭歴44年のベテランで、ひもを引っ張って膨らませる救命具を装着していたということです。
捜索は警察と消防が50人態勢で、天竜橋から下流7.5キロまで行っています。9日朝は船を出して捜索しましたが、雨で川が増水し、その後は岸から目視で探しているということです。
長野放送[/MARKOVE]