旧林家の座敷に展示された華やかなひな人形の段飾り
長野県岡谷市教育委員会は、同市御倉町の国重要文化財・旧林家住宅で所蔵のひな人形を展示している。市内外の住民から同住宅に寄贈されたさまざまなひな人形約200体が母屋に並び、歴史ある家屋内を彩っている。23日まで。
同住宅では、家庭で飾らなくなったひな人形を長年受け入れ、数百体を保管。寄贈者に人形をお披露目するとともに、多くの市民に足を運んでもらおうと毎年展示している。例年は「桃の節句」(3月3日)に合わせて展示していたが、昨年から3月末までの冬季は平日閉館としたため、通常開館となる4月に展示することにした。
家屋の中には江戸時代から平成まで、押し絵びなや内裏びな、段飾りなどさまざまなひな人形がずらり。座敷には華やかな段飾りとともに、切れ長の目が特徴という享保びなが飾られている。同住宅のガイドを行う「シルク文化協会」の宮坂雄二事務局長(75)は「時代ごとに変わる衣装や人形の表情をぜひ見てほしい」と話している。
開館時間は午前9時~午後4時30分。水曜休館。入館料は大人580円、子ども270円。諏訪6市町村に在住・在学の小中学生と、市内在住・在学の高校生は無料。問い合わせは市立岡谷美術考古館(電話0266・22・5854)へ。
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