長野県が「盛り土」の緊急点検(売木村 7月16日)
静岡県熱海市の土石流災害を受け、長野県は災害の恐れはないか、大規模な盛り土の緊急点検を始めました。来月中に終えたいとしています。
熱海市の土石流災害ではこれまでに12人が死亡、現在も行方不明者の捜索が続いています。
被害拡大の原因とされるのが、上流の谷を埋めた大規模な「盛り土」です。
(記者リポート)
「この陸上競技場は、あちらの山の傾斜部分の土を削ったものを、このように盛り土として活用して作られたということです」
今回の災害を受けて16日から始まった長野県の緊急点検。
長野県売木村では、一部が土砂災害警戒区域内にある村の陸上競技場を、飯田建設事務所の職員などが訪れました。
熱海の造成地では排水施設が不十分だった可能性が指摘されていて、点検では亀裂の有無のほか、湧き水や側溝に異常が無いかを確認しました。
県飯田建設事務所・丸山泰正整備課長:
「特に問題のある箇所は見受けられていない。台風の時期ですね、心配になるのは。早めに点検を終えていきたい」
緊急点検は「土砂災害警戒区域」とその上流にある盛り土などが対象で、警戒区域内だけで県内150カ所にのぼります。
県は対象箇所の洗い出しを進め、来月末までに終える方針です。
長野放送[/MARKOVE]