長野放送
長野市の国道19号線の通行止めは、解除の見通しが立ってません。路線バスの運休で休校していた高校は、学校でマイクロバスを出し12日から再開。ただ、道幅が狭いう回路は混雑していて、市は安全運転を呼びかけています。
長野駅東口に止まる2台のマイクロバス。「長野西高校中条校」の生徒たちが乗り込みます。学校が臨時で用意したスクールバスです。
今月6日、長野市篠ノ井小松原で地滑りが発生。国道19号線まで流れ込む恐れがあるとして、犬戻トンネル付近の1.5キロが全面通行止めになりました。
長野市街地と市の西側を結ぶ幹線道路の寸断で、市民生活にも大きな影響が出ています。
アルピコバスは2路線を運休。このため、54人がバス通学していた長野西高校中条校は休校が続いていましたが、12日から学校がマイクロバスを2台用意しう回路を使って通学することになりました。
ただ、山道が続くう回路は…。
(記者リポート)
「大きなカーブが続く道が連続していまして、バスで通るのも大変そうです。対向車線からは大きなトラックが来ました。すれ違うのもかなりギリギリですね」
普段なら30分ほどで着きますが、12日は1時間30分ほどかかりました。
生徒は…。
生徒:
「めちゃめちゃ長くて疲れました」
「景色もよかったかなとは思ったが、早く直ってほしいというところはある」
高校は生徒の体調なども考慮し臨時バスでの登校は週2回程度にし、他の日はオンライン授業などで対応するということです。
う回路の混雑も起きています。茶臼山を経由し、中条や信州新町方面へ抜ける県道戸隠篠ノ井線はカーブの多い道ですが、通勤時間帯に交通量が増えています。
交通整理も…。
安茂里小市から信州新町へ:
「毎日1時間半くらい余計な時間かけて飛び歩いている」
信州新町へ通勤:
「道が山道なので運転が大変」
現在も雨が続き二次災害の恐れがあるとして、通行止め解除の見通しは立っていません。
また、地元住民らが利用していた犀川を挟んだ対岸の市道も土砂災害の恐れがあり、通行止めとなっていて、今後も「う回路」を使わざるをえません。
県や市は、「スピードを出し過ぎず、注意して通行してほしい」としています。
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