手書きの御城印を紹介する書道家の伊藤さん。右は「経木」を使った御城印
伊那市高遠町の一般社団法人「環屋」は7月3日から、手書きの高遠城跡御城印を販売する。登城記念の御城印は印刷されたものが大半だが、全国的にも珍しい手書き御城印を地元の書道家、伊藤佳央さん(26)の揮毫で売り出す。台紙の代わりに経木を使った御城印も用意し、独自色を出す。
はがき大のサイズで、経木仕様と紙仕様の2種を販売する。紙のように薄く削った経木の表面には 木目が浮き出しており、紙仕様とは異なる味わいがある。草書体を応用したオリジナ ルの書体で揮毫する伊藤さんは「高遠城は全国的にも有名なお城なので、文字に鋭さを加えてかっこよさを出した」と話している。
伊藤さんは同市高遠町出身で、小学1年生の頃から書を学んだ。高遠高校芸術コースでは書道を専攻。高校3年次には信州書道展高校生の部で文部科学大臣賞、銀河書道作品展で明治神宮賞を受賞した。今春から書道家として活動している。
販売は土、日曜日の午前10時~午後5時。1枚500円(税込み)。御城印帳には伊藤さんが直接手書きをする。問い合わせは環屋(電話0265・94・2251)へ。
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