長野放送
戦前、あるアメリカ人が全国の学校に贈った「青い目の人形」。その活動を受け継いだ孫夫妻が4年ぶりに来日し、長野市の学校を訪れました。今、改めて、人形に込める願いがあります。
大きな拍手で迎えられたギューリック夫妻。置かれた人形を見つけ、駆け寄ってあいさつしました。
夫妻が9年前、城山小学校に贈った「ジョアンナ」です。
ギューリック3世さん:
「城山小でとてもかわいがられていることがよくわかりました」
ギューリックさんの祖父が戦前、日米友好を願って贈った「青い目の人形」。
全国の小学校などにおよそ1万2000体が贈られましたが、戦時下、城山小学校のものを含む多くが「敵国の人形」として廃棄されました。
夫妻は祖父の活動を受け継ぎ再び人形を贈ります。
「ジョアンナ」は、普段は昇降口に置かれ、登下校する児童を見守っています。
児童代表:
「“友情人形”が架け橋となったアメリカと日本の交流を大事に、世界の平和につながったらいい」
交流を通じ改めて学ぶ「人形」の歴史。全校児童は感謝を込め「ジョアンナさんの友だち」を絵に描き贈りました。
5年生:
「“友情人形”をこれからも大切にしていきたい」
「(これからも)ジョアンナさんにあいさつとか話しかけたりしたい」
国と国との対立が深まる現在。ギューリックさんは人形が平和を考える手助けになればと願っています。
ギューリック3世さん:
「人形が、子どもたちが世界の人々への感謝を育む手助けになれば」
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