28日の物販イベントと今後の活動について話し合うにゃははん応援隊の原代表(左)らメンバー
長野県諏訪地域で猫、犬の保護活動を行う団体や個人を支援しようと、諏訪地方の有志4人が一般社団法人「にゃははん応援隊」を設立した。茅野市豊平に拠点を置き、寄付や物販イベントなどを通じて資金を集め、猫や犬を保護した際に必要になる医療費を補助する。支援金の確保に向けて28日に物販イベント「にゃははんマルシェ」を諏訪市文化センターで開く。
4人とも保護や預かりなどの活動経験者で長い人は10年以上になる。原史穂代表理事=茅野市豊平=によると、飼い主がいない猫や犬を保護した場合、獣医師による健診、寄生虫の検査などを行うことが望ましいが、費用は保護した個人の負担となるため、保護をためらう場合も考えられるという。保護活動の経験者だからこそ分かる負担を少しでも軽減しようと同法人の設立を決めた。活動の実践者や関心がある人同士の交流の場にもしていきたい考え。
支援対象は諏訪地域で保護された犬や猫の里親探しなどを行う団体、個人。健診などを行った場合や避妊、去勢手術を行った場合に申請内容に基づいて1匹につき3000または5000円を補助する。
28日のイベントは資金集めとともに未経験者らに保護活動への関心を持ってもらおうと企画した。午前10時から開催し、手作り小物や飲食店による弁当の販売、施術などのブースが計20店以上出店する。同グループ自身も物販を行い、参加店の出店料や自店の売り上げの一部を支援金に回す。イベント以外でも随時、寄付や協賛を受け付けている。
原代表理事は「支援活動を通じて、保護した後の大変さを知る人同士がつながり助け合えるかたちをつくっていきたい。28日のマルシェには保護活動への関心の有無にかかわらず、気軽に足を運んで楽しんでもらいたい」と話していた。問い合わせは同法人(電話070・2015・1108)へ。
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