長野放送
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが8日から季節性インフルエンザと同じ、「5類」に移行しました。感染対策は個人や事業者の判断に委ねられます。国内で感染者が確認されてから3年4カ月、私たちの生活はどう変わるのでしょうか?
8日朝の長野駅前。新型コロナが「5類」に移行されましたが多くの人がマスクを着けていました。以前と変わらない光景です。
マスク着用:
「外していいよって流れにはなってるんですが、ちょっと気になって外せない」
「小さい子どもや高齢者もいる家庭なので、なるべく気を使ってマスクは外さないようにと」
「私自身はまだ不安なところがあるので、もう少し様子見ようかな」
マスクを着けていない人は―。
マスク外す:
「暑い時期とか(マスクは)ない方が楽です。また流行らなければいいなという不安がありますが、期待の方が大きいかな」
「この1カ月くらいで(マスクは)徐々に外しています。(5類移行後)これからどんどん家族で出かけたりとかは考えています」
5類移行に伴いマスク着用を含めた「感染対策」は個人や事業者に委ねられます。
松本市の図書館館は休館日の8日、カウンターに設置していたパーテーションを外しました。
松本市中央図書館・藤森千穂館長:
「今まで聞こえづらいというのがあったので、気軽に声をかけていただける環境が整えられれば」
中央図書館では学習スペースのアクリル板も外し距離を取るため、150席余り減らしていた座席をコロナ禍前の300席以上に戻しました。
返却された本の消毒は今後も続けます。
県の対応です。県は法律で定められていた「対策本部」を廃止し、新たに「感染症警戒・対策本部」を設置しました。
まず医療体制。外来は可能な限り全ての医療機関で対応する体制を目指します。(対応機関名は当面公表)
入院も9月末までに原則すべての病院などで受け入れられる体制を整える方針です。
外来診療は原則自己負担に、ワクチンは引き続き無料となります。
感染者の発表は定点の医療機関に基づく調査で週1回の発表になります。
一方、県独自の医療アラートは継続し入院患者が300人以上で「医療警報」500人以上で「医療非常事態宣」を出すとしています。
長野県・阿部守一知事:
「県民には5類移行でできるだけ日常生活を取り戻していただきたい。自分を守る、身近な大切な人を守る、社会を守る、一人一人のご理解と適切な対応をお願いしたい」
改めて変更点をまとめました。医療体制については外来・入院ともに幅広い医療機関での対応を目指します。
感染者については国は自宅療養を基本とし療養期間の目安を発症翌日から5日間は外出を控えてほしいとしています。
県は県立学校について感染者本人のみ発症翌日から5日間「出席停止」とします。このように8日から大きく対応が変わります。
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