コロナ禍を経て4年ぶりに復活する湖上花火が「安全安心な大会」を目指していることに配慮した。一方、新作花火は人材や予算の確保などに課題を抱えていて、新型コロナ前の2019年に検討委の設置が決まっていたが、感染拡大で棚上げになっていた。
検討委は市、諏訪商工会議所、諏訪観光協会、諏訪湖温泉旅館組合の担当者約10人で構成。今月中に初会合を開き、今年度の代替企画の可能性や、来年度以降の大会のあり方について話し合う。代替企画が決まれば、実行委を開いて説明するという。
新作花火は全国の花火師25社が集い、その技を競う花火大会。観光協会や諏訪商議所、市などでつくる実行委が開いている。新型コロナの影響で、湖上花火から借用する打ち上げ台が設置されなかったことなどから、昨年まで3年連続で中止になっていた。
観光関係者からは「厳しい提案だが、マンネリ化していたのも事実。新しい形を提案してほしい」といった意見が出た。煙火師25社のまとめ役を担う小口煙火(同市湖岸通り)の小口芳正会長(63)は「地元の煙火師として、一生懸命全国から出品してくれる花火師をつなぎとめていく。諏訪湖の花火の灯を絶やさず、小さな灯でもいいので続けてほしい」と語り、検討委の議論に期待を寄せた。
実行委の金子ゆかり会長は「続けるためにどうしたらいいのか、コロナをきっかけに立ち止まって考え、新しい新作花火の検討を始めたい」と話している。[/MARKOVE]