長野放送
ジェンダーレス制服です。近年、中学校や高校では男女の差がない制服の導入が広がっています。長野市の幼稚園でも今年からズボンやスカート、色などを男女関係なく各家庭で選べるようにしました。
長野市の篠ノ井幼稚園の入園式。真新しい園児服に身を包んだ子どもたちが登園してきました。
篠ノ井幼稚園は今年、園児服のデザインを一新。「ジェンダーレス制服」を取り入れました。
これまで男の子はズボン、女の子はスカートと決まっていましたが、自由に選べます。
保護者:
「うちはズボンを選びました。本人がどれが良いか選んで」
「制服かわいい?」
子ども:
「うん、うれしい」
保護者:
「本人の希望で好きな制服を選んだ。(ズボンとスカート)両方、試着させて本人がスカートが良いと…」
「かわいい?」
子ども:
「うん」
中学校や高校では男女の差がない「ジェンダーレス制服」が広がっています。
県内でも白馬中学校や長野日大中学・高校などで導入しています。いずれもブレザーなどは男女差をなくし、スラックスかスカートかは自由に選べるようにしています。
こうした動きは幼児教育の現場まで…。
篠ノ井幼稚園では2021年から職員で検討を重ね「多様性を重視したい」と導入することを決めました。
ズボン、スカートの他、シャツの刺しゅうもピンク、サックスブルー、ネイビーから選ぶことができます。
制服をなくしたり、すべて統一することも可能でしたが…。
篠ノ井学園 幼稚園部参事・青木洋子さん:
「幼児期の子どもたちは固定概念や先入観もそれほどないので、そういった意味では自由に選べる大事な時期。自分の思いを素直に出しながら、自分らしく子どもたちが選べることを大事にした」
保護者は…
保護者:
「女の子がこれ、男の子がこれという固定はないので、選べる枠が増えていいこと」
「最近、ジェンダーレスの時代、選べるのも良いなと思います」
「本人が着たいと思えば、個人の自由で良いと思います」
園児服のジェンダーレス化も広がっていくかもしれません。
なお、県内16カ所で幼稚園を展開する信学会もこれまで男女で色を分けていたスモックを去年から黄色に統一しています。
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