沖縄県・玉城デニー知事(長野市・16日)
15日、長野県と交流連携協定を結んだ沖縄県の玉城デニー知事。16日は長野市の松代大本営を視察しました。沖縄県は首里城地下につくられた「第32軍司令部壕」の保存・公開を目指していて今回の視察を生かすことにしています。
沖縄の青く透明な海。活気あふれる国際通り。
一方、こちらは世界に誇る信州の山岳。15日、長野と沖縄は観光などの活性化に向け交流連携協定を結びました。
協定のため長野を訪れている沖縄の玉城デニー知事は16日、長野市の松代大本営を訪れました。
松代大本営は太平洋戦争末期、本土決戦に備え旧日本軍がつくった地下壕です。多くの朝鮮人労働者が犠牲になったとされています。
沖縄県・玉城デニー知事:
「当時の過酷な労働環境・強制労働の環境であったと容易に推察されることも強く感じた」
沖縄県は現在、首里城の地下に旧日本軍が建設した「第32軍司令部壕」の調査を進めています。
この地下壕は1945年の沖縄戦の軍事的中枢を担ったとされ実態を伝える重要な施設として、保存と公開を目指しています。
松代大本営は1989年から一般公開していて、玉城知事は「先行事例」として視察し、ガイドを行っているNPOの担当者から説明を受けていました。
沖縄県・玉城デニー知事:
「戦争の実相と教訓を次世代に継承し平和を推進することは、今の時代の私たちの重大な責任のひとつであると認識している」
玉城知事は協定を結んだことで、若い世代の平和学習でも互いに協力できればと話していました。
長野放送[/MARKOVE]