提供:国立感染症研究所
長野県の大町保健所は管内の旅館で食事をした客19人と調理従事者4人の計23人がノロウイルスによる食中毒に感染したと発表しました。全員快方に向かっているということです。
ノロウイルスによる食中毒が発生したのは、大町保健所管内の旅館です。この旅館が調理・提供した2月23日の夕食、24日の朝食、夕食を9グループの客19人が食べ、全員が下痢、嘔吐、発熱などの症状を訴えました。その後の検査で19人全員がノロウイルス食中毒と断定されました。このうち8人は医療機関を受診したということです。
19人は東京都、愛知県、岡山県、三重県、大阪府、神奈川県、福井県に在住の10代から60代の男女です。
県健康福祉部によりますと、調理従事者1人が料理を提供する前からノロウイルスの症状があり、調理従事者を介して感染した可能性があるとしています。客の感染を受け、検査したところ、調理従事者5人のうち4人が感染していたことがわかりました。
客19人と調理従事者4人の患者23人は快方に向かっているということです。
この旅館に対して大町保健所は食中毒の原因施設と断定し、3月8日から3日間の営業停止を命じました。
県健康福祉部は人の手を介してノロウイルスの感染が広まるため、調理と食事の前には手洗いをするよう呼び掛けています。
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