長野放送
運転手不足に悩むタクシー業界です。2日、高齢化などで運転手が減る中、長野県などが女性ドライバーを増やそうと「再就職支援」のイベントを開きました。
乗車前に車内を点検する美輪文子さん(57)。松本市のタクシー会社の女性ドライバーです。
子育てしながら製造業などで働いてきましたが、運転好きだったこともあり、子どもたちの就職を機に4年前、タクシー業界に飛び込みました。
第一交通・美輪文子さん:
「今、高齢社会で女性の方がすっと手を差しのべられたり、そういうのをするとすごく喜ばれる」
県タクシー協会によりますと、会員企業のタクシー運転手の数は、高齢化や成り手不足の影響で、この5年で800人以上減っています。女性の割合は5パーセントほどに留まっていますが、細かい気配り、ソフトな対応が好評で、企業の採用意欲も高まっています。
第一交通 松本本社営業所・小林敏幸所長:
「妊婦さんの事前登録した送迎や子どもサポートというお子さんの通学を、女性乗務員にお願いする方が多い、お客さんの受けがいい。私たちにはかけがえのない乗務員」
諏訪市では2日、県などが再就職を考える女性にタクシーの仕事を知ってもらうイベントを開きました。美輪さんも参加し、現役の立場で労働環境などを説明しました。
参加者:
「(子どもが)具合が悪くなってしまったときはどのように対応を?」
第一交通・美輪文子さん:
「(会社は)即対応で休んでいいよと、無理して出てきてくださいとは絶対言わない、安心してください」
1児の母(40代):
「自分の好きなスケジュールである程度働けるという話だったので、子育てしながらできる仕事なのかな」
第一交通・美輪文子さん:
「敷居の高かったタクシー業界も身近なものに感じてくれたんじゃないかな。認知度が高くなって一人でも多くぜひ来ていただきたい」
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