「あさま山荘」の周りを囲む警察官 1972年2月
1972年の「あさま山荘事件」で殉職した警察官2人を追悼する式典が28日、長野県軽井沢町で行われました。
「あさま山荘事件」は1972年2月19日、ライフル銃などで武装した「連合赤軍」のメンバー5人が軽井沢町の「あさま山荘」に押し入り、管理人の妻を人質に立てこもったものです。
追悼の式典 28日
犯人グループと警察のにらみ合いが続き、9日目の2月28日に警察が山荘に突入。人質を無事に保護し、犯人全員を逮捕しましたが、警視庁の警察官2人が銃撃で死亡しました。
現場から2キロほどの場所に建てられた慰霊碑「治安の礎」では、毎年2月28日に殉職した警察官2人の追悼式典が行われていて、今年も警察関係者や地元住民など16人が参列しました。
建物を破壊する鉄球 1972年2月
軽井沢警察署・渡邉禎治署長:
「2人が治安の維持のために危険を顧みずに最前線に立った真の警察官の姿、不撓不屈の精神を受け継いで、県民の安全安心のためにまい進していかなければいけない」
白田弘行さん
参列者の一人、長野市の白田弘行さん(85)。突入作戦の際、警察の依頼を受けてクレーン車を運転し、鉄球を山荘の壁にぶつけて破壊する役割を担いました。
白田弘行さん:
「目の前で撃たれたから、忘れるわけにいかない。今でも悔しいです」
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