長野放送
長野オリンピックは1998年2月7日に開幕。国中が日本勢の金メダルラッシュに沸き、長野の街は外国人などで溢れかえり熱気に包まれました。
オリンピックを知らない世代も増えていますが、「レガシー」は受け継がれ、長野市には6つの競技施設が残っています。
この内、ボブスレー・リュージュ会場のスパイラルは維持費が重くのしかかり製氷を中止。冬場は使われていません。一方、エムウェーブとビッグハットは盛んに大会が開かれそれぞれ、7日まで「全中スケート」「全中フィギュア」が開催されました。長野での開催は16回目。2027年までの開催が既に決まっています。
長野オリンピックを直接知らない中学生スケーターにとっても、エムウェーブはいわば「聖地」となっています。
出場した県内選手は…
茅野市の中学2年・大江赳弘さん:
「清水選手がここで金メダルをとって自分もそんな選手になれるかなとか。夢を見ながら滑りました」
小海町の中学2年・伊藤大剛さん:
「清水宏保選手のような金メダルを取れる選手になりたいです」
保護者の世代はオリンピックの熱いレースを覚えています。こちらはオリンピックに出場した今井祐介さんなどと知り合いの男性。
南牧村の男性(40代):
「小さいころに滑っていた友達が長野五輪に出た。(息子が滑る姿を見て)単純にうれしいです。あとうらやましいです」
ビッグハットでは、全中フィギュアの熱戦が繰り広げられました。かつて羽生結弦さんや浅田真央さんなどのトップスケーターも出場していて、未来のオリンピック選手を見つけられる大会となっています。
女子の優勝は京都の島田麻央選手。今月末の「世界ジュニア」の代表にも選ばれています。
全中フィギュア女子優勝・島田麻央選手:
「オリンピックという夢の舞台を目指して毎日頑張っているので、同じ大会で滑れるのはうれしいし、すごく貴重な経験だと思う」
施設の維持管理には多額の費用が掛かり、自治体の課題となっていますが、長野オリンピックの「レガシー」は25年たった今も選手の育成・競技振興で大きな役割を果たしています。
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