東京パラリンピックの聖火をともすのに使われたランタン=伊那市役所
長野県伊那市は9日、東京パラリンピックの採火式で聖火をともすのに使われたランタンを市役所に展示した。今夏に県伊那養護学校で生徒らが採火し、ランタンに移す様子を記録した写真パネルとともに紹介。訪れた人が間近で眺め、平和の祭典を振り返っている。22日まで。
コロナ禍の影響で市内での採火式が無観客になったことを受けて、当時の様子を伝え、パラリンピックや共生社会の理念を改めて広める機会にしようと企画した。学校で採火された炎をともし、長野市まで運ばれたランタンは高さ24センチ、幅16センチの大きさ。展示台と合わせて飾った。
市内から訪れた40代の女性は「採火式について知ることができた。火をともしたら雰囲気がありそう」。市社会福祉課の網野喜彦課長は「展示を通して、来年の冬季パラリンピックへの関心にもつながれば」と話した。ランタンは展示後、同校に贈られる。
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